74人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
「それより、ライト君」
椅子に座り、ベッドサイドにあるお菓子カゴからチョコを取り出した。
「キラはなぜ、人を殺すのでしょうか」
ぽいっと、口にチョコを放り込む。
「…僕に聞かないでくれ」
身体を起こし、そう冷たく言い放つ。
ライトは、キラだった。
だけれどその記憶は、デスノートを手放すことによって、消えた。
「ライト君、僕は知りたいんですよ」
気付けば、覆い被さるように竜崎が僕の上にいた。
「なにがだ?」
「キラが人を殺す理由を」
唇が重なる。
チョコの甘ったるい味が、口内に広がった。
最初のコメントを投稿しよう!