第二十一章

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「ネモ殿は兼平殿とメランド殿の所へ?」 キョウリュウゴールドがゴードンに尋ねる。 「ああ。向こうが主力を完全に制圧してしまえば、名実共にこいつら上を叩き潰せばいいだけの話だからな…」 「なる程!!」 飛んで来る大きな土と岩で出来た拳を、キョウリュウゴールドはザンダーサンダーを使って一刀両断する。 「各々方のブレイブ、やはり桁違いの強さでござるな!!」 隣ではギャバンが鋭い回し蹴りで違う岩のせり上がりを破壊していた。 ー魔法にフォースに錬金術か…しかし、よくぞまあここまで異能の存在が集まったものだ。 ザムシャーは内心苦笑しながらも、星斬虎徹丸兼定を抜刀して二刀の構えをとった。星斬虎徹丸兼定は闇斬丸とは逆に漆黒に染まっている。ザムシャーの闇の力を反映した姿である。 ー異能の者を倒すにはお主らの力も必要不可欠だ。どうか力を貸してくれ… ザムシャーと共に数多くの戦いを繰り広げて来た星斬虎徹丸兼定、ザムシャーを信じた光の国の聖なる光が作り出した闇斬丸は、それぞれがザムシャーと一体化した状態になっていた。
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