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「あ、あなたは…?」
「おっと、私はチェシャだよ」
「あのチェシャ猫なの?」
「どのチェシャ猫なのかは、知らないが私はチェシャだよ」
愛梨鈴は、チェシャの言葉に首を傾げる
「手紙は受け取ってくれたようだね、待ってるよ…アリス」
チェシャは踵を返して、窓から飛び降りた
「あの手紙に書いてあったAliceは…私なの?」
愛梨鈴…もとい、アリスはチェシャの後を追う
しかし、チェシャはいなかった
すると、目の前を白兎が走っていく
「遅刻しちゃう!女王に怒られちゃうよ」
首から下げた大きい懐中時計を見ながら、白兎は穴に入る
「何、あの白兎…ちょっと可愛いじゃない!」
アリスは、ちょっとずれた思考だったみたい
とりあえず、穴に入ってみた
アリスは、暗く長い穴を滑り落ちていた
重力に従うみたいに、エプロンドレスはヒラヒラと揺れる
「ちょっと!この穴、長いじゃないのよ!それに、重力の変態!!」
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