2.出逢い

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「あ、あなたは…?」 「おっと、私はチェシャだよ」 「あのチェシャ猫なの?」 「どのチェシャ猫なのかは、知らないが私はチェシャだよ」 愛梨鈴は、チェシャの言葉に首を傾げる 「手紙は受け取ってくれたようだね、待ってるよ…アリス」 チェシャは踵を返して、窓から飛び降りた 「あの手紙に書いてあったAliceは…私なの?」 愛梨鈴…もとい、アリスはチェシャの後を追う しかし、チェシャはいなかった すると、目の前を白兎が走っていく 「遅刻しちゃう!女王に怒られちゃうよ」 首から下げた大きい懐中時計を見ながら、白兎は穴に入る 「何、あの白兎…ちょっと可愛いじゃない!」 アリスは、ちょっとずれた思考だったみたい とりあえず、穴に入ってみた アリスは、暗く長い穴を滑り落ちていた 重力に従うみたいに、エプロンドレスはヒラヒラと揺れる 「ちょっと!この穴、長いじゃないのよ!それに、重力の変態!!」
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