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遠くからどすどすというモアイのものらしき足音が聞こえてくる。
俺は、その音とは反対の方向に向かって 足を踏み出した。
遠回りにはなるけれど、こちらからだって目的地にはたどり着ける。
随分回り道をしたけれど、やっと俺は大切な物をこの手に掴む事ができた。
俺達はまだ未熟で、多分これからも沢山ぶつかって、何度も転ぶだろう。
だけど、もう絶対にこの手は離さない。
だから……、ずっと二人でいようね。
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