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「つくづく・・・あなたと別れてよかったと思うわ」
・・・・ぼそりとつぶやくように言う
立ち去ろうとする脩平の耳に届いたようだ
脩平の足が止まる
「いつもそうだった。自分が言っていることに酔っちゃう自己陶酔型だし、自己中だし、そのくせリードなんて全然しないし、いざって時なんにも役に立たなければ、責任能力もないただのろくでなしよ!」
一息でまくし立てた。
「てめ・・・っ!」
脩平がふりかえってこっちに向かってくる
「詢子!」
祐弥が慌てたように脩平の前にいって阻止しようとする。
・・・が脩平がそれを避けて
私を殴ろうと拳を振り上げた。
女を殴るなんて
最低。
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