『プロローグ』

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俺は、23歳。 アメリカの大学を飛び級して21歳で卒業。 父はホテルの会長で、何不自由なく育った。 でも、アメリカ社会はそんなこと通用しなかった。 今までは、ホテルの会長の息子ってだけで同級生の中でも威張りながら生きてきたけど。 アメリカの大学に行くと1からのスタートだったし、僕を誰も知らない。 今までは威張り散らして生きてたのが居心地良く感じてたけど、それは1から始めてみると違った。 自分が自分でいていいアメリカは自由で気持ちが良かった。 大学を卒業したと同時に強制帰国させられて、父の経営するホテルに就職させられた。 しかも社長……… アメリカで1からスタートしたことが有意義に感じてた俺には大学も卒業したばかりだし、帰国してすぐ社長になるのは苦痛だった。 ・
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