勝利と共に

18/19
2243人が本棚に入れています
本棚に追加
/203ページ
「クルスはお前なんかにやらない やる筈がないだろう 俺から奪うつもりなら、俺はお前を殺す!」 キバはイオラを睨みつける あの、たまに見た事のある顔よりも 更に怖い顔をして──… キバは前方へ右手を翳した イオラ達、軍人が居る方へ… そのキバの腕を軸とするかの様に、炎の渦が現れた 村人達も、軍人達も、目を疑う それは、軍に居る 特殊な力を持ったどんな人よりも強力な力だと、誰もが分かったからだ イオラの顔が青ざめる 「何故、お前が力を使える!?」 その目に恐怖を宿し、イオラは震える指をキバへ向けた キバは 「人間風情が、悪魔の俺に敵うと思っていたのか?」 不敵に軽く笑った
/203ページ

最初のコメントを投稿しよう!