/2363ページ
光と影……光を人間とするならば、影とは化物をさす。
化物……それは……霊であり妖怪である。
陰陽師は光と影をしりえし存在であり、太古より生まれ負の力を祓う力を、陰陽五行思想から生み出した。
――但し、その歴史は表に立つことは決して無い。
陰陽道とは、影の存在であり、日が当たることは無い存在。
“陰陽”……字の如く、陰(影)が最初に来ている。
これは、影が日(陽)に当たる前に行動するため……
霊や妖怪は表だっていないだけで、その存在は意外に身近にいるのだが……気付いていない人々が圧倒的に多いであろう。
自分の影を意識してみたことがあるであろうか? 太陽の下、蛍光灯の下に映る影を意識して……
それが“ある”だろう? 当たり前のように。
意識してないけど――“ある”のだ。そこには影が……
霊や妖怪も一緒で、それは身近に存在しているのだ。表裏一体……生の対照は死である。
生力があれば、死力も存在するのが理。
正の力が陽の言葉であれば、対照の陰の言葉が負の力だ。
確かにそれは存在し、その力が思わぬ形を成した時に牙を剥く……そんな問題を解決するのが、陰陽師の職務である。
最初のコメントを投稿しよう!