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私の脳はきっと必死だった。
太一を想うあまりに疲労していく私の身体。
無理をして笑ったりしてストレスがかかる。
たまに一人で発狂したように泣き叫ぶ。
逆に頭の中が真っ白で無意識に涙が流れ魂が抜けたようになる。
また無理して笑う。
身体が危険信号を放つ。
吐き気がする。
目眩が起きる。
食欲不振になる。
この当時私は気付いていなかったが急激に痩せていた。
そして脳は判断した。
太一の記憶を抹消すること。
他の人に頼り切ること。
…私はその日から太一を記憶から消した。
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