ふたり暮らし

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もう、我慢も躊躇いも必要ない。 これまで閉じ込めておいた、大事な言葉……想い…。 「美由…」 愛しい名前。 その瞳も、声も、肌も、温もりも、全部……。 一秒でも早く、俺だけのものにしたい。 二度と離れることのない、強い絆で……。 「…結婚しよう……」 飾らないたったその一言で、秀士の気持ちの全てが伝わって来て、 それでもやはり何の前触れもなく"その時"がやって来たことに驚きを隠せないでいる美由。 「…今すぐってわけじゃない。 お前が社会人になってからでも構わない。 驚かせて悪かったな…。 でも…、俺がそんなふうに思えるのは、ずっとお前だけだから。 だから…どうしても今、此処で…お前に伝えたかった…」 三年前、初めて出会ったこの場所で、また新たに始めたい。 もう、永遠に続くように……。 「いつか……そう遠くない将来、 俺と、結婚してください…」
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