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<プロローグ> 知将と義将の密約
≪1573年≫
近江・小谷城
城を包み込む殺気、そして死体の臭い。
これだけはいつも同じ戦場。
私は明日骸になっているのだろうか?
私は明日生きていられるだろうか?
そういう体験を何度もしてきた。
野良田も然り、姉川も然り。
だが、私は生き残ってきた。
私の横の者達を骸にしてでも。
だが、今回は無理だろう…
せめて妻子だけは助けたい。
今の私には無理なことだろう…
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