―帰還せし双子―

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
スーツの男に教室まで、運ばれた ガラガラ―― 「陸、海!?大丈夫だったの!?なんか痛い事され…何なの、この手錠は!!」 「僕らは二人で一人のプレイヤーなんだよ」 「陸兄ちゃん、花澤には関係ないだろ!」 海は僕に詰め寄る 「そうだね、花澤には関係ないよね…皆、信用出来ないしね」 僕はナイフを 海はサバイバルナイフを ――構える 「「さて、皆には死んでもらうよ(ぜ)?」」 僕らはシニカルに笑って言う 「陸、海!?なに言うのよ!!皆で、このまま生き延びるのよ?」 「僕はあいつ等の意図が分かるんだよ」 そう、僕は手錠に繋がれる前に軍服のオッサンに耳元で囁かれた ――陸君、君にはクラスの皆の監視役になってもらおうか。なに、我々は君たちを無下に殺そうとはしないさ。君たちがクラスの皆に殺されない限り、生かしてやろう―― 「陸兄ちゃん!?あいつ等の意図が分かるのか!!」 やはり皆は僕に詰め寄る 「そればかりは皆には言えないよ、あいつ等との約束だから」 僕は側に居た男子二人を、ナイフで斬り付ける 「ぐあぁっ!!」 「うぐがぁっ!!」 「陸君!?なにするのよ!!」 「ごめんね、僕たちは生き延びたいから…大野のように、無抵抗で死にたいならどうぞ構わないから」 「流石、陸兄ちゃん!!」 海もサバイバルナイフを構える
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!