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次の日、起きてから直ぐに仕事探しの旅に出た
車の中でのお泊りは肩が凝りまくって…ってか全身が痛い
とりあえずタダで貰える求人雑誌を色んな店からかき集め、店の駐車場でガン見
うーん…
良さそうな所がいくつかあるんだけど書いてある住所の場所がわからぬ
雑誌はダメだ
…なのでまた適当に車を走らせた
すると、しばらく経ってから何となくいい感じの店を見つけたんだ…
バイト募集中……
細かい説明みたいなんが書いてあるがちっこい字だから見えない
まぁいい…何の店か知らねーがとりあえず今は収入源を確保せねばっ
店の前で車を停め出入口に書いてあった店の電話番号を適当な紙にメモった
携帯は使えないから…どっか公衆電話とかあったっけ??
車の中から軽く辺りを見回してみたが、今の時代公衆電話なんかポンポンとそこら辺にあるわけがない
だから結局コンビニで車でも携帯の充電が出来るやつを買ったんだ…
携帯の電源を入れた瞬間、物凄い着信の数とメールが……
でも無視
そして俺はメモした番号に電話を掛けたんだ
少し図々しいのだが、急ぎで仕事を探してるからなるべく早く面接して欲しいと告げたんだ
そしたらすんなりオッケーしてくれて、明日面接してくれる事になった
だから俺は急いでまたコンビニに行き、履歴書と今夜の晩飯を買ってから店の前にあった証明写真を撮る機械で写真を撮った
――――
昨日の夜と同じ事を繰り返し、晩飯を食い終わった後書きづらいが車の中で履歴書を書いた
ただし住所は空欄…
『……』
何故空欄なのかはつっこまれたら説明しよう…
説明してもダメな場合は…気が引けるがうっかり書き忘れた事にしといてあのマンションの住所を書けばいいだろ
…なんて超甘い考えの俺は履歴書を書き終えやや満足
明日面接行く前にガソリン入れに行かねーとな……
財布の中の金と通帳の中に入ってある金を頭の中で計算
これからいる分と携帯代とあと…
『…………スゥ』
計算が苦手な俺は携帯を持ったままいつの間にか深い眠りに入っていたんだ…
『………んんっ…朔夜…』
なんて寝言を言っていたなんて…知る訳がない
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