330人が本棚に入れています
本棚に追加
/805ページ
遠くから、一人の男が走ってくる。
その男は、ユージニア王の前で立ち止まった。
「はあはあはあはあ。」
「技師長。どうしたのだ?」
「はあはあ。本気ですか?」
「ああ。本気じゃ。」
「はあはあ。ほぼ全艦隊と、全兵士を投入して、国の防衛はどうなさるおつもりですか?」
「お前さんも司令室にいた生き残りじゃ、敵の狙いが七聖杖だったのは知っとるじゃろ。わしも出るんじゃ、向こうには国を攻める必要がないではないか。」
「もし、こちらに戦力を送り込んだとしても、自国がやられていては兵を戻さざるをえないだろう。」
「王、王はそこまで考えておられ・・・」
「うむ。今回の場合、攻撃こそ最大の防御ということじゃ。」
最初のコメントを投稿しよう!