邂逅

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東京都・神奈川県・埼玉県・山梨県に跨る円形の都市がある そこが《学園都市》だ 総人口230万、そのうちの8割が学生であるからに、まさしく《学園都市》と呼ぶに相応しいだろう 周囲は高さ5メートル・厚さ3メートルの壁により隔離され。その壁の内と外では何十年以上の技術格差が存在する 中でも、《学園都市》の代名詞といえば《超能力》開発だ 超常現象を引き起こす力である《超能力》を《学園都市》は脳の開発、おもに薬物投与・催眠術・電気刺激などで、科学的に作り出すことに成功した そのため、学園都市の約半数の学生が能力の大きさに差はあれど、何らかの能力を保有している そんな常識の外れた街の学区の一つ第7学区の裏路地をバンダナを巻いた少年がつまらなそうに歩いていた 彼は暇を持て余していた 自らがリーダーの一角を担っていたとある組織は解散、その組織で共に歩んでいた二人の友人は1人が死に、もう1人は更なる闇に降りていってしまった それでも少年はいつも通りの生活を続けていた、はずだ しかし、それは張りのないつまらない日常であった
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