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「お兄様、突然電話してごめんなさい」
「電話は大丈夫だけど、何かあったの?」
「何かって……もうっ! お兄様、来週は何の日かわかってるの!?」
「来週……? クリスマス?」
「それも大事だけど、その前にもっと大事な日があるでしょ?」
大事な日。その言葉に僕は部屋に飾ってあるカレンダーを確認した。
クリスマスの前、ということは、十二月二十四日より前の日になる。
何かあったかな? 咲耶が電話をかけてくるほどの、クリスマスより大事な日。
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