09..帝 国 革 命 !?モテの神髄と嫉妬の究極!

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「何が気に入らんて、夏弥が響ネタの挑発に乗ったっちゅーとこや。あの双子ほんまウザイ。」 「那智、キャラ忘れ過ぎ。」 男の嫉妬はアホらしいってつくづく思う。 客観的だと尚更。 そんで、そんなことわかってんのにまたくだんないことで苛立って、八つ当たりして・・・ 「あーもうおもんない!俺が話題に入ってへんこの状況もおもんない!!ちゅーか双子のせいで余計夏弥は響響てうるさいし!!なんやねん!!」 キャラを忘れる。 ―ボソ・・ 「・・・元から眼中ねぇだろ。」 と、呟けば那智がすかさず睨み付けてきた。 「そもそも響がこんな時にヒメと喧嘩してるのも有り得へんよなぁ?」 「はい?」 ・・・ほら、八つ当たり。 「双子がヒメに近付けるチャンスかて響が掴ませたようなもんやし?モモちゃんの仕掛けはヒメの指示として周りは思うんやから、あの双子選出したんはヒメやって叩かれるやろし?そんな時に彼氏とはくだらんことで喧嘩なるし?」 「・・・何が言いたいんだよシスコン。」 「双子妹の思う壺やな。ヒメ恨んでて響を狙ってんやし。美優先輩を連れ戻すためにまずはヒメ潰しやろ?」 「・・・そんな深く考えてんのかね。」 「鷹乃宮の分校で副会長やぞ。ガキや思て気ぃ緩めとったらアカン。」 「・・・。」 ・・・そもそも、その分校の天宮の存在自体知らなかったし。 「あっれー?センセーじゃん!」 「は?」 那智にくどくど言われる俺に、一気に視線を向けさせる一声。 俺の存在に気付いた琶月は、なんの躊躇もなく近寄り笑顔を見せた。 「中等部に何か用?もしかして柚月に会いにきたの?」 「はぁ?」 笑顔のまま俺の腕を掴む。 周りの連中は琶月の台詞に首を傾げる。 そらそうだ。 俺と柚月になんの関係性が見えるっつー話。 が、琶月は構わず続ける。 「とぼけないでよ。最近放課後はずっと柚月と会ってるんでしょう? ・・・・・・・・・・ 柚月の部屋で二人きりで居るの、知ってるんだから。」 「な・・っ」 ワザとらしく言葉を強調しながら、俺に対し得意気に笑ってみせた。 俺は思わず眉をしかめる。 周りの連中も聞き捨てならない台詞にザワつき出す。 "ヒメギミ以外の女性と密会" そう聞こえたに違いないから。 ・・・つか・・・ まぁ実際そうっちゃそうだけど。
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