筋太郎

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2025年。 珈琲に注がれたミルクの波紋を眺めながら少女は大きな溜め息を漏らす。 「お母さん・・・なんで私の名前はタローなの?クラスで言われたの、男みたいな名前だって」 「そうかしら、声優さんでも○○タローって女性いるじゃない?」 他人が何を言っても無駄な思考回路しかない母。 その名は骨格筋 小子、 「父さんは、男の娘とかも好きだぞ」 会話すら成立し難い父、 旧名 坂田 銅時 金太郎の末裔だ。 この話はマッスル少女、『骨格筋タロー』の青春の童話である。
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