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「ふうぁぁ~~……寝みぃ。」
今日は眠い。別に夜更かしをしていたとかではない。単に少し低血圧なだけだ。なので、
「おやすみぃ~。」
寝る。だが、何かを忘れている気がする。なんだっけかな?
(まぁ…いいか。)
意識が沈んでいく。心地の良い落方。だが、
「馬鹿夕ッ!!寝てるんじゃないわよッ!!さっさと起きろッ!!」
安眠は妨害され、僕は布団から叩き起こされた。
「うわぁぁッ!?」
勢いよく床にダイブ。これが鉄板ならいたそうだな、等と考えているあほの僕が居る。頭を打ったからかな?
そう床の上で馬鹿ばかりを考えていると、恐怖の帝王様が、
「誰が恐怖の帝王よ!!」
何故わかった!?エスパーなのか!?
「アンタの考えていることならわかるわよ。全く何年一緒だと思っているのよ…はぁ…頭が痛いわ。」
「それはこっちの台詞だ。磨華。お前こそ僕の頭に支障がでたらどうする?」
僕は反論する。
「はぁ?知ったことではないわね。それに元が馬鹿だからいいのではなくて?」かなり人を舐めた口調で返された。
「酷い…」
僕は泣いてしまいそうになった。
「下らない事は置いといて、さっさと学校に行く支度しなさいね?私は下で叔母様とお茶してるから。」
そう言って磨華は部屋を出ていった。
「……この世は理不尽だ…」
そう言いつつ、僕は学校に向かう準備をする。そうか!忘れていたのは学校か!!
「お早う…母さん。」
「お早う。夕、早く朝御飯食べなさいね?磨華ちゃんがまっているわよ。」
母さんがそう言うと磨華は
「叔母様、そんなことはありません。私は叔母様とお話しするためにここに居るんですから。」
「……」
俺の存在は無視か!?
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