村へ、情報と皿洗いと

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北郷一刀、この世界における初の心からの叫び。 言いたくなる気持ちは凄く分かる、そりゃ美少女から御主人様なんて言われること自体少々良くない物に思われるが、それでも風天よりは百歩どころか二百歩ましだろう。 「あ?何が無いんだよ、反応が可愛らしいと言うのは苛めてほしいと言う合図だろ。」 何言ってんだこいつ、みたいなさも当然の様に何一つまともじゃない事を言う風天。 「そんな訳無いだろ!?お前の思考回路どうなってんの!?」 「三度の飯より戦いと誰かを苛め倒すのが好きなだけだ、文句あるかコノヤロー。」 「あぁ、駄目だ……この中で一番の常識人だと思ってたのに。」 ガックリ項垂れる一刀、それを嘲笑うかのような笑みを浮かべる風天。 「冗談だぜ冗談、俺は戦いと誰かを苛め倒す事より三度の飯の方が好きだぜ。」 「いや、冗談には聞こえなかったんだけど……」 「ま、そんなことはさておき……」 そんなこと扱いされ、更に沈む一刀を他所に、風天は周りを見渡して呟く。
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