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クッパ城の寮にあたる一室
ハンマーやシューリンガン等の武器のほかに、精巧に作られた新車のようなミニカーや三色の薄い用紙に印刷された分厚いマンガ雑誌等がそれらと共に置かれていた
武器と玩具が共存している辺り、ここは子供が使っている部屋のようだ
夜の暗さとその子の就寝によってそれらは闇に浸されていた
しかしバッと布団がめくれる音が聞こえたかと思うと、それらは再び人工の白い光に晒された
「ふあぁ…眠っ…
でも仕事だから行かないと…」
彼はベッドから起き上がり、大きな欠伸を一つすると、今まで着ていた乗り物柄のパジャマから袖に小さく自分の名前、ハルトと刺繍の入った陸軍のような制服に着替えた
そして何回か欠伸を挟みながらハンマーブロス特有のヘルメットを被り、部屋にある全てのハンマーをかき集めて身体に仕込んだり腰に吊るしたりした
全ての身支度を終えて部屋のドアを開けたハルトは、まだ眠気がとれないのかふらふらとした足取りで蝋燭の赤く揺らめく暗い光に照らされた廊下を歩いていった
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