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夢を、見ていた。
暗い……ここは……洞窟?
……向こうの方から光が見えた……
ゆらりと揺れる小さな光。
それの正体は蝋燭だった。
そして、その蝋燭の向こうに、一人の男が見えた。
その男が呟く。
「敵は少なくても三千はいるようだ」
「そうか……それに較べて俺達は二人か」
「はん、二人相手に、なんともまぁ沢山連れてきたもんだ」
「……ここまでか」
「……いや、どちらか一人が囮となればいい事だ」
「それは断る。死ぬ時はいつも一緒と約束したはずだ。それに……」
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