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俺は自宅警備員だ。
……
まぁ、所謂ニート。
俺の目の前にめっさ長い白の髭生やしたおっさんがいるんだけど……、どうしよ?
とりあえず髭一本抜いとくか。
「痛いわ!」
喋ったな。
「あんた誰だ?
ま、まさか強盗!?」
ヤバい!
俺は自宅警備員だが、強盗を撃退する術を持っていない。
どうする?
とりあえず死んだふりか?
それしかないのか?
「何をしとるか、何を」
「……」
返事はしない。ただの屍のようだ。
「話が続かんから、起きなさい。
わしは強盗でも泥棒でもないわい」
そうおっさんは言うが、俺は死んだふりを続ける。
大人はそう言って俺達子供を騙すんだ!
「……返事はない。ただの屍のようだ」
「アホか。
自分で言ってどうする」
「……返事は「もうええわい。勝手に進めるぞ」
チィッ!
冗談が通じないレベルに達したか!
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