18人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
分厚い空気はまるで、重く閉ざされた扉のように存在感を放っている。
身の丈に合わぬ門ならくぐらぬ方が良い。
そんな主張をするかのようで、されど少年の目の前にあるのはただの空気に変わりはない。
「んじゃ、遠慮なく入らせて貰いまーす」
春川宗(ハルカワ ソウ)は堂々と入っていく。
「俺を出迎えるにしちゃあ、つまんねぇ入り口だなぁおい」
身の丈に合わぬ門なら壊して入れば良い。
ただそれだけのこと。
最初のコメントを投稿しよう!