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「それとな…
実は…
カリンは、付与師なんだ。
つまり、晶石へ力を込めることが、できるわけだ。
ただ、このことは、秘密にして欲しい。
後、{カリンを、鍛冶へ参加させよう}と告げたたのは、カリンが付与師だからだ。
どうだろう。
付与師がいた方が、色々と助かると思うのだが」
ロゼッタが、信じられない者を見る目で、カリンを見る。
通常の付与師達は、国に保護されている。
また、付与師達も、自ら国へ申請しているのだ。
何故ならば、付与師の扱いは、貴族以上である。
多大な優遇が受けられる。
それを拒否し、申請しないなど、考えられないではないか。
「何でだい?
国に申請すれば、色々と優遇して貰えるのに?」
不思議そうに尋ねる。
「それで、籠の鳥ってね。
オイラ、嫌なんだよ。
自由に生きたいのさ。
そりゃ、申請したらさぁ。
衣食住は、最高の物が得られるだろうさ。
でもねぇ、自由はなくなるね。
旅行に行けるとしてもさぁ、監視付きさ。
そんな、束縛された生活は、まっぴらだよ。
オイラは、自由が良いんだよ」
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