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鍛冶場へ着くと、炉に鞴〔ふいご〕、槌〔つち〕、やっとこ、金床などが置いてある。
炉は、2種類あるようだ。
コークスをくべて使用するタイプが、何時も使用している物と思われる。
それとは別に、不思議な形をしたタイプの炉が、無造作に置いてあった。
その炉は、使用されていないようである。
ダリルとカリンは、珍しそうに鍛冶場を見る。
「こちらの炉が、晶石を使用するタイプの炉だよ。
晶石を使い切ってしまったので、もう塵だね。
近々、破棄する予定なんだよ」
それを聞いたダリルが、カリンを見て言う。
「カリン。
炉の晶石へ、力を付与できるか?」
カリンは炉へ近付き、調べる。
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