終わりは始まりを招く

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「どうしてわかってくれないんじゃ!!」 わからないわけがない、と稜介は言いたかった。 じっちゃんの気持ちはすごく正しいし、すごく嬉しいし、できることならそうしたい、そう言いたかった。 でも稜介は言わない。 じっちゃんの気持ちがわかるからこそ、言わない。 「どいてくれ」 それが、今の稜介にできる、最大限の気遣い。
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