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「う…ん…。なんだったんだ…さっきの夢…」
頼奈は夢を見た…懐かしい夢を。しかし、小さい時の記憶がない頼奈は、それがわからなかった。
「「ズキッ!!」」
「痛ッ!」
頼奈は、後頭部を擦りながら周囲を見渡した。
「ここ…どこだ?」
そこは、家具や部屋中がホコリだらけでお世辞でも綺麗とは言えない部屋だった。
「なんで、ここにいるんだ?」
頼奈は、自分の記憶をたどった…
「学校帰りまでは、覚えているんだけど…」
そこで、頼奈の胸に少しの不安が過った…
「まさかな…。家は貧乏だしそんなことがあるわけがない」
誘拐、そんなわけがない
頼奈は、無理やり頭から誘拐の2文字を消した。
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