滅びの道

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 現在、世界は大きな闇と混沌に支配され、その中に、小さな人の灯火が点在している。  終わらない《惑星建造計画》が構造物の構築を続けては闇を広げ、秩序正しく合理的な混沌を増殖させている。  過熱された機械文明はある日を境に人類の成長を止めた。  以降、人類は急速に萎縮し衰頽してゆく、そして、気がついたとき、既に世界は人の手から離れ放棄されていた。  大多数のものはこの事態を嘆き憂うどころか、気がついてすらいない。  気に留めるものは極々僅かだけである。  断言しよう。  もはやここに未来はない。
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