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夏休みを向かえる前のとある放課後。
空き教室には3人の乙女が集まっていた。
「集まってもらったのは、他でもありません」
赤髪のポニーテールの少女、紫水 火亜が黒板の中心に大きくとある男子の名前を書き込む。
「月島 剣都‥‥‥アイツがどうかしたのか?」
黒板に書かれた男子の名を読み上げる肩口にかかる長さの金髪の少女、不知火 凛李。
「ウチ達を呼んだ要件は癪ですが剣都先輩に関する事ですか」
黒板を眺めながら火亜に質問する、ほんのり小麦色に日焼けした、少し伸びた黒髪をサイドでひとくくりにしてる少女、雫石 氷麗。
この3人が一途に想いを寄せる少年。
その少年こそ黒板に書かれた月島 剣都。
「それで。剣都がどうしたんだ?」
凛李の発言に火亜は頷き、深呼吸をして真剣な表情で顔が赤いのを黒板の方を向く事で隠しながら
「ここにいる私達はムカつきますが、剣都に想いを‥‥‥寄せてます」
意を決して発言する。
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