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「それでね、出発前に……行きたい所があるの。行きたいというか、したいことが。だからよければ……未来と椿ちゃんについてきて欲しいんだ」
「は、はい! 私でよければ」
「ほんと? ありがと」
こうして私は、安藤くんと共に、さつき先輩のやりたい事に付き合うこととなった。
――三月の、最後の土曜日。
私と安藤くんとさつき先輩は、バスに乗ってある場所へと向かっている。
私と安藤くんは並んで座り、さつき先輩は一つ前の席に座っている。
三人ともずっと無言で、ぼんやりと外の景色を眺めるだけだった。
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