5人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
出会い
何時も何か物足りない気がした。
つまらない家、つまらない学校、同じ事を繰り返すだけの味気ない毎日。
もう、いっそ人生の幕引きでもやってみるか?
そんな風にまで思っていた。
あいつに出会ったのは、そんな時だった。真っ黒な服、長めのウザイ前髪、表情を隠す黒縁眼鏡に、黒い帽子、高めの身長。
怪しさの塊のような、変なヤツ。
何処にも溶け込まないようでいて、人に紛れて見失いそうになる。
何か気になる。
そいつの姿を見つけた時から、何かが始まる予感がした。
最初のコメントを投稿しよう!