職員室

初任者指導

事務室から指導要録を取り出して、ｺﾞﾑ印を打っていたら、職員室にﾊﾞﾗﾊﾞﾗと先生方が入ってきた。

学年主任の太田先生も戻ってきた。

生活部が終わったということだ。

「あ、お疲れ様でした。」

修吾が声かけると、太田先生もﾆｯｺﾘと微笑んで、

「はい。お疲れ様。修吾先生、指導要録をしてらしたの？

素晴らしいわ。」

「はい。何をしようかと思いまして。」

「ええ。時間があるときはどんどん細かな仕事をやってしまわないと。

子どもたちが来たら、もう、てんやわんやですから。」

「はぁ、やっぱりそうですか…。」

修吾はまだ経験したことがないので、どのくらい忙しくなるのか想像がつかなかった。