2011年・2月3日

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昨晩、4年も付き合っていた彼女に振られた。 理由はこうだ! 将来を考えるとちょっと。 と、もう男にとって白旗をあげるしかない、もっともらしい言葉を吐かれた。 今年で25になるミスター妥協は、この先の未来を考える。 20代の悩みといえば、女。それに尽きる。10代は無論セックスに尽きるけど。 金とか仕事とか言っちゃう坊主がいるが、そんなものは実体のない神に懺悔するようなもので、 自分の意識的改革や意識的努力でどうにかなる。 要する祈ったところで自分次第。 じゃあ頑張ればその分の見返りはあるわけだ。 ただ良い女を手に入れるということ、これは別もんだ。 一期一会どころか、百回生まれ変わたって、すがりたくなるような恋愛は俺にはなさそうだ。 どうにもならない時はどうにもならない。 ササミみたいな股間をチーカマ程度に膨らまして勇んだ合コンも、 結局最後は、松屋あたりで愚痴りながら牛丼食って帰るがオチだ。 中には気が触れたように快楽を貪りあった女もいたが、 真剣な交際までは発展したことがない。 自分が何ぼのもんだと言われて当然だが、 マジで5000万人以上もこの列島には女がいるのに…。 こいつだ!と思える子が見つからないのが事実だ。 社会はどうなっている? 俺だけ異境にほっぽり出された気分になる。 30代になって薄れゆく髪を気にし、 40代になってコビりついた腹の脂肪を気にし、 50代になって使い物にならなくなった股間と格闘し、 60代になって資本主義をブチ壊したくなるぐらい金がなく、 70代になって自分は人間かと訝しみ、 80代になっていよいよ神になったとのたうちまわる。 彼女という存在がいることに甘んじていた。 だんだん事の重大さに気づきはじめた今日、節分の日。 彼女は大切にしよ~!!
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