約束の日

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「ありがとう。あの…着るからあっち向いてて」 沙耶に言われ、蒼は腕組みし面倒そうに横を向く。蒼が見てないのを確認すると、沙耶は渡された布を広げた。 表面に光沢のある綺麗な生地は筒状に縫われ、両端に四ヶ所紐より幅の広い布が付けられている。 「頭から被って、落ちないように両端を肩で結ぶんだ」 初めて見る形の服。沙耶は言われるままに着た。 「蒼、これでいい…」 聞きなが見ると、沙耶の方を見ていた蒼と目が合う。 見られていた事に気付き、あたふたする沙耶に、蒼は悪戯っぽい笑みを浮かべ肩に手を伸ばした。 「高さが合ってない」 蒼の手が触れると身体がピクンと震える。沙耶の反応を楽しみながら、蒼は片方の紐を解いた。
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