未来への扉

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 光――それは幻の世界への鍵。  目を見開かば、そこかしこに満ちるのを捉えるだろう。  捉えた刹那、光が瞬き存在を包み込む。  眩い世界で魂は握り締められ、そのまま深淵へ投げ入れられる。  深淵の底、静かな世界で永遠を求め彷徨う。  暗闇の中、確固たる決意を持ち、這いずり、手探りで道を切り開くと、新しい光が眼前に顕れる。  光の中へ進むと、美しく大きな世界が広がる。  罪の浄化、罰の執行、魂の救済、存在の証明を経て、ついで太陽の昇る、善も悪も、罪も罰も無い世界を望むに至る。  そこは命が充満する静寂の地平、創造と光が生まれる世界。  輝くものが魂を導き辿り着く場所。
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