王都

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辰巳がそう答えるとフィーネはニヤリと笑い、辰巳を指差す。 「…………人を指差してはいけません」 「私に策があるわ!!」 「無視か」 「辰巳はイグリンド家でしょ?つまり、地位はかなり高い。王位継承権も持ってるしね~」 「何がいいたい?」 「私と婚約しない?」 全く恥ずかしげもなく辰巳にプロポーズするフィーネ。辰巳より堂々としていて男らしい。 「え………そんな、出会って初日なのに…………」 「絶対幸せにします!!」 驚き過ぎてふざけてしまった辰巳に、フィーネもふざけて返す。 「ごめん、意味が解らないんだけど」 「婚約してれば他の奴と結婚しなくてすむじゃない。頭悪いの?」 「そういうことじゃねぇよ!!話が飛び過ぎてんだよ!!」 「なに?私じゃ不満だっての!?」 「誰か助けてください!!」
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