告白

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「騒がしいぞっ!!病室では静かにしろ!!」 という怒声とともに、黒髪短髪の騎士が入って来た。 ライナと同じかそれより短いくらいの髪だが、顔や体格、声からしてもおそらく女性の騎士である。 そして、その顔にはリリア、ライナ、何よりもヴァンに強く見覚えのある顔であった。 「おや?君はあの時の棒術使いの子じゃないか」 「あ!アンナさん?僕のこと覚えてたの?てか、何でこんな所に?」 「ヴァンだろ?それは覚えてるさ。数ヶ月ぶりかな?私は騎士でね。ロアギール騎士団四番隊隊長なんだよ」 アンナは、フィレスとともにリーツネスの武闘会で準決勝まで勝ち上がり、ライナたちのチームとの闘いの最中に棄権した人物である。 なぜロアギール騎士団の団長と隊長がそこに参加していたのかは不明だが、あの時の彼女の強さは今でもはっきり覚えていた。 「私からすれば、何で君たちがここにいるかが不思議なんだが?」 「あー、私が呼んだんですよ。こいつらちょっとわけありでして」 ルミが代わって説明をする。 ルミは副隊長、アンナは隊長。アンナの方が上司なので、ルミは敬語を使わなければならない。 「へぇ。それはいろいろ大変そうだな。それはそうとルミ、ハイムが探していたぞ?」 「あ、まだ仕事残したまんまだった。今すぐ戻ります」 ルミは気だるそうにあくびをしながら、ライナの頬にキスをして部屋を出て行った。
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