庭師

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猛暑の中、短い赤褐色の髪が太陽の光を跳ねる。 白い肌にうっすらと玉のような汗をいくつか散りばめて、 彼女は大きなハサミのようなもので葉の形を整えていた。 「暑い…。」 首に巻いた麻生地の布きれで、できた汗を拭き取る。 シャキシャキと定期的な音と太陽の光を跳ね返してくる白亜の邸宅に彼女は何時間もうんざりしながら手を動かしていた。 「ニコルくん、お疲れ。」
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