狂った住民

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夢を見た。 あれは、僕が中学生の時のことだ。 僕は反抗期という逃れられない血の騒ぎにより、例の如く母親が寝ている間に眉間に鼻糞を付け、父親には、可愛らしい紙にめちゃくちゃ適当な電話番号(語尾にハート付き)を書いてスーツの胸元に忍ばせた。 数時間後、そこには眉間に鼻糞を付けた母が僕が書いた適当な電話番号に鬼の様な形相で電話を掛けている姿があった。 父は何故か焦っていた。 まさかとは思うけど、心当たりがあったんじゃないかなって今になって思う。 当然のことながら僕のイタズラだとバレて、殴る蹴るの暴行を受けたのち、泣きながら家出した。 鼻糞は最後までバレなかったので少し笑った。 とまあ、こんな日の夢を見ていた。 その日は、僕にとって初の記念すべき家出デーだったのだ。 家出デー、言葉にするとなんとも言えないアホっぽさがあるけど御愛嬌。 家出したのはいいけれど、僕の行動力では良くても家から半径1kmくらいが関の山。 伊達にプチヒッキーやってませんよ。 まあ、そんな訳で、僕の行ける範囲で、尚且つ長居できそうな場所を探さなければならなかった。 約1分程悩んだ。 というか悩んでる途中で辿り着いたのがあの人の家だった。
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