MISSION 4 ― 千聖と響 ―

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「『響君は今日も元気ね。母さんああいう子、好きよ。響君が千聖の弟だったら、母さん達がいない時も淋しくなくて良かったのにね』って」  言い終えるや否や、背を向けて東の部屋のドアに向かう。 「千聖――?どうかした?」 「何でもない。まだ仕事残ってるから」 「ねえ、ご飯はもう食べたの?」  後を追うように、未央が立ち上がる。 「俺はいらない。あんた食べるなら、冷蔵庫にある物で良ければ何か作って食えばいい」  千聖は後ろ向きのままそう告げて部屋に入ると、静かにドアを閉めた。  未央は溜め息をついて、またソファーに座った。 「どうしたんだろ。さっきまで笑ってたのに。―― ね、響、私何かいけないこと言った?」 「未央―― あのな……」  響は未央の耳元に口を寄せ、小さな声で話し始めた。 …★……★……★… ☆NEXT☆ 「今度の標的はとってもロマンチックなもの。でも嵩張るのよね」 「何が嵩張るって?あんたここへおかしなモノ持ち込む気じゃないだろうな」 「あっ!千聖―― う、ううん、何でもないよ。ウエディングドレスなんかじゃないから安心して」 「ウエディングドレス?」 「えっ !? どうして分かったの?」 「………」   MISSION5   ― デザインを回収せよ ― へ続く。
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