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『諦め』だった――――…
「ねぇ……これ以上は私…無理。ついて行けない」
その一言に腕を掴んでいた尚孝の腕に力がこもる。
瞬間、強引に路地裏に引っ張り込まれたかと思うとイキナリ強引なキス。
「っ……やめて!!」
突き飛ばして尚孝が尻餅をつく。
逃げようと走りだし、振り返ってみた尚孝の顔は笑っていたが……
その瞳は全く笑っていなかった。
ゾクリ……とした。
緋鷺はもう振り返れずに、一目散に逃げ出した。
これからある何かしらのアクションを予兆しながら…
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