共通序章~運命の双子~

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――ヴァルティア暦4510年 南の大陸のブレオス王国と北の大陸のアスライカ帝国の戦いは激化…… 両軍に多くの死者を出し、少しずつながら世界は悪しき方向に進んでいた。 ――ヴァルティア暦4515年 東のレグルス国王家の親族、ドレイア家に双子の子供が誕生。 兄の名をガイウス・エルガ・ドレイア……弟の名をレイアスという。 この双子はドレイア家の『双子が産まれたとき、後に産まれた方を家より追放する』というしきたりにより生まれてすぐに引き裂かれる。 兄は家に残り、王となるべく高等な教育を受け、弟はスラムへと送られて身を守るために力を得た。 双子はお互いのことを知らず、ドレイア家でも弟は産まれなかったものとされた。 しかし、双子が十八歳になったとき、運命は再び交わることとなる。 そして、この双子が世界を震わすような出来事を起こすことになることはこの時は誰も知る由はなかった……
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