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青年の特徴は
髪は黒色でボリュームがあり、毛先は遊ばせ…短く、整えられた前髪は小綺麗な顔をより映えらせている。
そして、スーツをきているせいか、彼は気品に溢れていた。
依頼人である困り顔な男はその青年を見て、しばらく思考を巡らせる。
「…………き、君が…コスモスかい?」
「ハイ。お待たせ致しました」
Mr.マクドルは「いつからいたんだい?」と言いたい言葉をなんとか飲み込むと、その顔に柔和な笑みを浮かべた。
「いや、此方こそわざわざ来てもらって済まない。最後の確認をしたら、すぐにいってもらって構わない。」
マクドルの言葉に青年は首を傾ける。
「最後の確認と申しますと?」
その簡単な姿にも絵になるなと思いながら疑問に応える。
「もし、アイツの屋敷に欲しい物が、金以外なら…いってもらえれば持っていって構わないから」
最後の確認というのは、最後にどうすればいいかの確認のことであった。
「有難う御座います。了解しました」
無表情だが納得したような表情をみせ、立ち上がった。
でわ。と言って、コスモスは頭を下げながら瞬きのうちに消えてしまった。
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