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「え? も、もしかして何か違いましたか!? あっ! 西洋式ですか!? 西洋式でございましたか!?」
「あー! もう分かった! 貸せ!」
「おお! 恥ずかしや! 恥ずかしや!」
光の持つカップ麺を奪い取り、部屋に備え付けてあるポットのお湯を注ぐ。
「ああ、大和さま! お湯! お湯を入れるのですね!?」
大和の一挙一動に興奮するメイド。
「寒地冷凍でも温かい状態で食べられると聞いていたので、どうも何かがおかしいと思っていました! 是非次回の八名八問に、この難題をば!」
「正解者が続出するからやめろ! いいから待ってろ!」
机にカップ麺を置くと、メイドをベッドに座らせた。
「あのう……大和さま、この時間は一体?」
「3分だ。3分でできる」
光は唇を両手で覆い、全力で驚きを表現した。
「そ、そんな……お湯を入れて、たったの3分でカップ麺の調理は完遂するのですか……!? フランスから呼び寄せた屋敷のコックより早い……!」
「比べられるコックに同情する」
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