2011 3/25

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巨大な蟻が、机の上にいた。 手足が妙な方向に折れ曲がった、猫ほどの大きさの蟻。 黒のような、茶色のような、赤のような、変な色の身体を持った巨大な蟻。 「なにこれ」 近くの椅子に座ってた祖父に訊く。 「それはスズメバチの巣だよ」 祖父が答えると、和室の襖が開き、中から大量のスズメバチが私に向かって飛んで来た。 どれも蟻、否、スズメバチの巣と同じ、猫ほどの大きさだ。    
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