神島

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凛は自分の身体が急に動かなくなるのを、感じていた。 そして視界が急に宙に舞い上がったので、慌てたが下を見てまた、驚いた。 そこには固まったままの自分と光が居た。 凛が驚いている間に視界は移動を開始して海の上を移動し結界の外にある船の上に移動していた。 そして、視界はそのまま船の中に侵入して行く。 其処には、グルグルに縛られた宵闇がいた。 正気を失って目の焦点が合っていなかった。 (今。宵闇の中の邪魅を消す。直ぐに正気になるだろうから島に飛ばす。 良いな?) 凛の心に光の声が聞こえた。 (はい。判りました。) 凛が答えると直ぐに宵闇は光に包まれた。 周囲の人間達に驚きが走った。 「な?何だ?」 光が消えた瞬間宵闇の瞳に光が戻ったのと同時に姿が消えた。 そして、ロープだけがその場に残されていた。 そして、一瞬にして凛は自分の身体に戻っているのを感じた。
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