旋律に魅せられて歪曲

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ガタン! 「いててて……」 どうやら俺はベッドから落ちたみたいだ。 最近、変な夢ばかり見てしまう……。そのたびに同じ声が聞こえる。 「恭平!どうしたの?すごい音がしたけど……」 俺がベッドから落ちた音を聞きつけて母親がやってきた。 「ベッドから落ちちゃって」 体を起こし掛布団を丁寧にベッドに戻す。 「まったく、朝から心配させないでよね、朝ごはんできたから冷めないうちに早く食べなさいよね」 俺の安否を確認すると母親は部屋から出ていった。 今日は幸先が悪いな…… 時計を見ると9時を指していた。 ヤバイ!遅刻だ! 焦って制服に着替えようとするが、 「あっ!」 今日から夏休みだった。 馬鹿みたいな行動を取った自分に少し恥ずかしくなりながら一階へと降りていった。
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