というわけで精霊王国

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「素っ気ないなぁ……。ひょっとしてマクラちゃん俺のこと嫌いなのかな…?」 「そんな事ないと思うぞ。あんなに喋るマクラは久しぶりに見たからな」 あんなに喋るって……。 俺との会話「飛ぶ」しか言ってないよね? 普段どんだけ喋らないんだよ!まぁ、幼なじみのサクラが言うのだから一言でもすごいのだろう。 「マクラは用があるとき以外は基本的に一日中寝ているからな、まず王国まで眠ず来れたのが奇跡なくらいだ」 「どんだけ寝てるんだよ!」 さすが眠り姫の異名は伊達じゃないな。 そんな子とパートナーを組めるのやら……。 「まぁ、瀬良君なら大丈夫だよ!面白いし!」 沙夜さん。 それ何の励ましにもなってないです。 「それよりどうやってあそこまで行くんですか?俺は飛べないですよ」 「仕方ない、私が連れていってあげよう!」 サクラが光りだすとまた変身した沙夜さんが出てきた。 「前から気になってたんですけどその変身はいったいどういうシステムなんですか?」 「説明しよう!これはサクラと姫野沙夜の合体バージョンみたいな物なのだ!」 よく意味が分からなかったけどサクラがすぐに説明してくれた。 「精霊は心を持つものに反応するのだ。人間の感受性豊かな心には特に反応する。精霊は心を通す事で本来の何倍もの力を発揮できるのだ」 さすがサクラ!説明が分かりやすい! 「つまり私は沙夜殿の体を媒体に魔法を使っている。沙夜殿が私を装備している、と言ったところか」 おぉー、果てしなく分かりやすい!
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