はじめに

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はじめに

俺は天邪鬼というPNですが、ここではトシ(仮名、実名に程近い)として登場します。 始めに断っておきますが、実在する、或いは場所を特定できてしまう可能性のある表現があります。 つまり、わかる人は簡単に行くことができます。 ただ、そこに行って何か起きたとしても保証ができません。 遊び半分で訪れる場所ではありませんので、肝だめしや心霊スポット突撃などはオススメしません。 それでも行く、という人は止めませんが・・・ 俺は今までに貸し店舗を借り、お客様を集めて短期の営業(健康食品や布団を売る仕事、いわゆるSF商法)をしていました。 あまり良い仕事ではないので、今は辞めていますが、短期間に複数の物件に触れ、中にはヤバいのもあるわけで。 元々霊感体質の家系に生まれたものの、二十歳になるまで目覚める事はありませんでした。 しかし、そういった物件に住み着く「見えざる隣人」の影響と、背徳の仕事に従事した事による祖先の警告なのか、突如目覚めてしまった。 不思議な感覚なんです。 はっきりは見えない。 煙のようなものが人の形になり、そこにいて、声が直接心(頭:脳)に響いてくるんです。 単に肉眼で見ている、というより心で見える、感じるという感覚です。 信じるも信じないのも貴方次第です。 しかし、この世には理屈や科学だけでは割りきれないものが必ずあります。 自分なりに「霊の存在」を解釈しているつもりですし、冒頭でも言いましたが、自分は霊能力者でもなく浄霊できる力もありません。 ただ、自分に生まれつき備わったある能力に気付き、危機に陥ってもなんとかやってこれました。 同時に我が家系にまつわる運命を受け入れる事にもなるのですが・・・ 後々明らかにしていこうとおもいます。 それでは本編の始まりです。
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